将棋を始めて、1つの大きな目標として初段を取得したい! という方は多いと思います。
私もそうでした。
「段」になると箔がつくし、また、免状が申請できて、「将棋世界」に自分の名前を掲載していただけます。
[blogcard url=“https://www.shogi.or.jp/publish/shogi_sekai.html”]
免状を額縁に入れて家の中に飾って、もし来客の際にお客様の目に留まれば、なんだか誇らしい気分になりそう。
そんな事をモチベーションにして、実際に私が新宿将棋センターで初段を取得するまでの道のりをご紹介します!
# 挑戦前の状況
まずは、初段を目指すに当たって、当時の私の状況は以下の通りでした。 ・戦型は四間飛車しか指せない。 ・読んだ棋書は「四間飛車を指しこなす本〈1〉~〈3〉(藤井 猛 (著))」のみ。 ・普段、詰将棋は解いていない。 ・将棋ウォーズで実戦のみに明け暮れて、感想戦は実践していない。 ・上記4点の状況で、新宿将棋センターで棋力認定してもらったら1級に認定。
# 1級認定後に数局指して気付いた課題
新宿将棋センターで1級認定頂いた後に10局程ほど指しましたが、勝率5割くらいで芳しくなかったです。 その際に気付いた事は以下の通りです。 ①相振り飛車になるケースが多い。 ②相手が居飛車の場合、右四間飛車を採用される確率が高い。 ③5手詰みを簡単に見逃してしまう。 ④終盤の寄せ合いにおいて自玉と相手玉の詰みまでの速度計算ができていない。 このまま道場に通っても初段になることは極めて難しいと感じましたので、一旦、道場に通う事を止めて、勉強して課題対応に当たることにしました。
# 課題と対応
# # 相振り飛車になるケースが多い
アマチュアに人気のある戦型、振り飛車。 当然、相手も振り飛車でくる事も多くなるであろうとも、全く対策していなかった私(笑) どういう方針で指していけば分からなかったので、以下の棋書を購入して勉強しました。
「相振り飛車を指しこなす本〈1〉(藤井 猛 (著))」 「相振り飛車を指しこなす本〈2〉(藤井 猛 (著))」 「相振り飛車を指しこなす本〈3〉(藤井 猛 (著))」 「相振り飛車を指しこなす本〈4〉(藤井 猛 (著))」
次の一手形式で非常に読みやすく、且つ、理解しやすかったです。
勉強の進め方は
①棋書を数ページ読む。 ↓
②将棋ソフト「ShogiGUI」に指し手を入力。 ↓ ③棋譜解析を行う。 ↓ ④評価値を確認する。 ↓ ⑤重要な局面は、コメント欄に棋書の内容を入力する。 ↓ ⑥上記①へ戻る。
といった感じです。
棋書を読むだけでなく、将棋ソフトにも入力・解析することでより理解が深まりました。
ちなみに、ShogiGUIに入力した棋譜は、KIFファイルにして棋書ごとに保存しておくと復習する際に便利ですよ!
ある程度勉強が進んだら、実戦で練習します。 将棋クエストの5分をたくさんこなしました。 勝ち負け関係なく、すべての棋譜はShogiGUIで保存。棋譜解析して、悪手となった手はソフトに最善手を教えてもらい、次の実戦練習に活かしました。
相振り飛車になった場合、高確率で三間飛車が相手になります。 藤井猛先生の「相振り飛車を指しこなす本」は向かい飛車を持った内容でしたので、私も向かい飛車に磨きをかけました。 また、三間飛車には矢倉が有効となることを知り、三間飛車相手にはひたすら矢倉を目指す方針にしました。 ただ、矢倉は組むまでに手数がかかるので、受け将棋の展開になりやすいです。 その辺りも将棋クエストで実戦練習→ShogiGUIで感想戦の繰り返しで、受け将棋のスキルを強化していきました。
# # 相手が居飛車の場合、右四間飛車を採用される確率が高い
相手が右四間飛車を採用した場合、相振り飛車同様に対策を知りませんでした。従って勝率も非常に低かったです。 対応策として以下の棋書を購入して勉強しました。
「1冊でわかる右四間飛車 その狙いと対策(藤倉 勇樹 (著))」
勉強方法は、相振り飛車の勉強方法と同様に、ShogiGUIでの棋譜解析と、将棋クエストでの実戦練習を取り入れました。 結果、右四間飛車で来られても適切に対応できるまでに成長しました。
# # 5手詰みを簡単に見逃してしまう
これは道場で指摘されて気付きました。勝った将棋でしたが感想戦で「ここの局面、詰みありましたよ」とお相手から指摘されまして。恥ずかしかったです(笑) あと、櫛田先生との指導対局(飛車角の2枚落ち)の際にも対局後にご指摘いただきました。 ちょっとこれは…。終盤に詰め将棋は大事とは思ってはいたんだけど、今まで目を背けていた詰将棋もちゃんと練習しないといけないな、と。 ということで、スマホアプリで手軽にできる「詰将棋パラダイス」をインストールしました。 難しい問題は避けて、LV:1~3の問題をたくさん解いて終盤力を強化しました。
[blogcard url=“https://apps.apple.com/jp/app/%E8%A9%B0%E5%B0%86%E6%A3%8B%E3%83%91%E3%83%A9%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%B9/id555635034”]
# # 終盤の寄せ合いにおいて自玉と相手玉の詰みまでの速度計算ができていない
中盤で駒を上手く捌いて、不満ない状態で終盤を迎えるも、何故か終盤の攻め合いで負けてしまう。 そもそも終盤の考え方が身に付いていない。そんな悩みを抱えているときに、以下の棋書を見つけました。
「将棋・終盤の教科書(深浦 康市 (著))」
これを読むことで終盤力の向上を実感しました! 特に、1手稼ぐ手筋、相手に渡してはいけない駒、相手の攻め駒が自玉に迫っているけどその瞬間はゼット(詰まない)のかたち等々。 終盤のポイントを分かりやすく解説している本、これはおススメの1冊です!
# 課題対応後の再挑戦
課題対応後、新宿将棋センターで再挑戦した結果、11勝1敗の成績で昇段規定を満たして初段になることができました! (2018年8月26日)
ちなみに1級に認定していただいのは、2018年4月26日でした。 1級から初段に昇段するまで約4カ月要しました。 勉強期間は3カ月、再挑戦期間は1カ月でした。
# まとめ
私の実体験から、1級から初段になるポイントをまとめますと、以下となります。 ①自分の弱点を把握する。 ②苦手の戦型があれば、対象の棋書を購入・勉強する。 ③終盤に関する考え方を身に付ける。 ④簡単な詰将棋をたくさん解く。 ⑤実戦練習で成果を確認する。 ⑥将棋ソフト「ShogiGUI」を活用する。(棋書勉強、実戦の棋譜解析) 最後となりますが、この記事が級位者の方が初段になるための参考として、お役に立てたら嬉しい限りです。